皆さん、こんにちは!副院長の逸見です。
ついに先日、白いものがチラホラしてきてしまいましたね・・・。
10年に一度と言われた今年の綺麗な紅葉に終止符を打ち、長い冬に突入してしまうのかなと思うと少し寂しく感じてしまいます。
さて、今週の月曜日、NHKで放映されている”プロフェッショナル 仕事の流儀”という番組に予防歯科で有名な歯科医師の熊谷先生が取り上げられていました。
熊谷先生は山形の酒田市で35年にわたって地域の患者さんのお口の健康を守り続けてきた先生です。
ある患者さんが熊谷先生の歯科医院に
”虫歯があるみたいでちょっとしみます。”
と来院してきました。
熊谷先生は、
今、虫歯治療をしたとしても、お口の環境が良くなければまた虫歯が出来ることになるから。
と言って、すぐに虫歯の治療はしませんでした。
そして、衛生士さんが、お口の中全体を検査し、クリーニングしながら、自宅での歯の磨き方・フロスの使い方を指導し、徹底的に患者さんに習得してもらってました。(その間数回にわたって患者さんに歯科医院に来てもらってました。)
その後、半月たってお口の環境が十分に整ってから、先生による虫歯の治療が開始されます。
この、すべての患者さんに徹底的にお口の環境を整えてから行う治療はとても理想的です。しかし、来院される患者さんすべてにこの考え方が浸透させるには並々ならぬ強い信念が必要です。
なぜなら、お仕事をなさってる方、忙しい方は虫歯の治療だけしてくれればそれでいいと思う方もおられますし、歯医者にそんなに何度も通いたいと思う方は正直いませんよね・・・。
でも、この徹底的にお口の環境を整えることは、歯の健康を守り、寿命をも長くするのです。
神経にまで及ぶ虫歯になれば、結果的に何度も歯科医院に通ってもらうことになります。歯の寿命も、虫歯なしのキレイな歯に比べて治療をした歯は相当短くなります。
虫歯がなかったとしても歯周病になっていれば、歯がグラグラして抜けてしまいます。
熊谷先生の歯科医院は、この強い信念で治療を行ってきておかげで、子供からかかってきた20歳以上の患者さんの8割は虫歯のない方だそうです。
また、80歳過ぎたおじいさんでも自分の歯が20本以上残っており、更にはスルメも平気でかじっているという・・・。
とても素晴らしい事だと思います。
私も熊谷先生のように、長きに渡り患者さんのお口の健康をしっかりと守っていきたいと強く感じた番組でした!
あらゆる人が80歳になっても自分の歯でなんでも噛める・・・。そんな未来が当たり前になっているといいな~(o ̄∇ ̄o)♪